第159回例会
2014年5月15日(木) 7:00pm-
第159回例会 千代田トーストマスターズクラブ
今回は7名の見学者とゲストのS川さん(2010年頃に当クラブに在籍)をお迎えして、
第159回例会が開催されました。
M井会長が所用のため開会に間に合わず、代理のK野さんのコントロールで定刻に開始しました。
K野さんの記憶では、2年前は見学者は毎回1、2名だったが、今年の1月以降に毎回の例会見学者が
かなり増えており(今回の見学申し込みは9名で、7名の参加)、千代田TMCは人を引き付ける
何かをもっていそうだが、不思議な思いとのことでした。
さて、今晩のTMOE(Toast Master Of theEevening )は、F田さんに司会進行を務めて頂きます。
今夜の言葉(Word of the evening)として発表されたのは、「悲劇/悲劇的」「Tragedy/Tragic」です。
これは、本年のW杯サッカー代表に日本が選出されていますが、1993年の対イラク戦ドローのドーハの悲劇、
1998年のW杯サッカー選手選抜でのカズ、北澤豪選手の代表外れ等が思い返され、
今夜のキーワード設定になったとのことです。
今夜のTTM(Table Topic of Mmaster)はO澤さん。お題は「Table Topics」で、英語バージョンです。
最初の質問は「Why do we practice?」。
ファーストスピーカーのI永さんのお答は「英会話コミュニケーションスキルの向上のために」でした。
次の質問は「What are the benefits to you?」。
スピーカーはM角さんで、そのお答えは、「即答が難しいけど、プライベートライフを楽しむ上で役立ちそう」でした。
3番目の質問は「What is the good answer?」。
スピーカーはM瀬さんで、そのお答は、「テーブルトピックスの目的に対応して、良い答を作るために、
想像力(imagination)を働かせることが大切で す」でした。
最後の質問は「How can we improve?」。
スピーカーはN谷さんで、そのお答は、「テーブルトピックスの質問に突然答えるには、普段からの備えが必要で、
毎日想像力を働かせ、季節毎のトピックスやイベントに思いを巡らすような対応が必要」とのことでした。
流石にこなれた回答で、ベストテーブルトピックススピーカー賞を獲得されました。
続いては、準備スピーチです。
先ずは、T永さん。題名は「「攻め」の人生を送るために必要なこと」(CC#1:アイスブレーカー)
お話の最初で、これまでの人生での三つの節目を振り返りながら、今後の人生に対する抱負を
述べたいとの説明がありました。
最初の節目は19歳の大学の入学時。18歳までは郷里の宮崎県でのんびりとマイペースに過ごし、
町工場に就職したが、挫折して、2ヵ月で辞めてしまった。まさに悲劇的な状況を迎えたが、
お父様の助言もあり、6カ月の進学準備を経て、茨城県の大学に入学したとのこと。
二番目は23歳で電子部品商社に入社したこと。
三番目が30歳で、昨年、会社の同僚と結婚したこと。担当大口顧客との営業折衝で辛いことも
多かったところを、彼女がサポートしてくれたとのこと。
振り返ると、家族や多くの知人に支えられてきた。其々の節目で先導がいて導いてくれており、
私は守られていたんだと実感。今後は、自分が先導して何か貢献していきたいとのこと。
それにはコミュニケーション力が必要であり、Appleの故スチーブンジョブズのように攻めの姿勢を
持ち続けたく、千代田TMCでスキルを磨いて行きたいと決意表明をされました。
次の準備スピーチはH田さん。題名は「みんなちがってみんないい」(CC#1:アイスブレーカー)
この題名は、H田さんがお好きな、大正・昭和期に活躍した童謡詩人の金子みすゞさんの詩から引用したとのこと。
英語で言うと、”We are all deferent and all wonderful.”。
H田さんは双子の女の子を育てて来られましたが、今日一日を幸せで生きて欲しいと思い、二人を較べず、
順序を付けないようにしてきたとのこと。性格や身長はかなり違うものの、成績や進学で較べることもあったが、
やっぱり「みんなちがってみんないい」という思いだとのこと。
お仕事は、国際交流協会で在日外国人の相談に乗った経験があり、現在は、大学で難民育ち等の
外国人留学生の相談に乗る業務をご担当。留学生の中には、委縮して悲劇的に見える方もいるが、
個人の違いを認め合って、役割分担をしていくことが大切とのこと。
千代田TMCでは、皆さんがお互いを認め合っており、とても良い雰囲気を感じているとのこと。
最初の自己紹介スピーチですが、とてもゆったりと自信に溢れる語り口で、話題も面白く、聞き入ってしまいました。
続いての準備スピーチはI井さん。題名は「特定保健指導の利点」(CC#:ポイントを押さえる)
冒頭で、私は体の中に「イシ」を作る女ですとの痛そうなコメントがあり、どうも「結石」の症状をお持ちで、
調子がいまいちのご様子のようですが、今日の準備スピーチに対応して頂きました。
特定保健指導とは、通称メタボ健診のことで、日本人の死亡原因の60%を占める3大死因(癌、脳疾患、心疾患)を
予防可能にするものだとのこと。
メタボリックシンドロームでは、6~7mの腸を支える腸間膜に内蔵脂肪が付いて、これに伴って、血圧、血糖、脂質等の
問題が生じるとのこと。
スピーチ中に資料が配布され、その資料でメタボの診断基準の説明がありました。
メタボ診断による予防には幾つかのの利点があり、①診断情報を提供できて、これを家族や友人で情報共有して、
互いに注意しあう状況が出来ること、②メタボ診断結果の個別面談は大切で、例えば、4年間メタボ検診の効果が
無かった方が、4年後の面談を切っ掛けに10kgの減量に成功した等の効果があるとのこと。
お話の最後で、今日このお話を聞いた皆さんは、今後自己責任で体重コントロール等の対処をし、病気にならず、
病院に行かないようになるよう皆で気を付けて行きましょうとのことでした。
次はF野さん。題名は”Bullet Train Commuting(新幹線通勤)”(CC#5:Your Body Speaks)
冒頭、F野さんから「皆さんは新幹線が好きですか」という質問があり、「すべての男の子は新幹線が大好きなのです。」
とのコメントがあり、私(M角)には共感至極でした。
F野さんは、宇都宮~東京間を新幹線通勤されているとのことで、実際に見聞し、経験した事例も含めて、
身振り手振りを交えて、面白可笑しくお話を進めてくれました。
例えば、新幹線通勤中の時間の過ごし方ですが、読書、飲食、睡眠、外を眺める等色々なことが可能で、
朝の通勤時にはコーヒーを飲み、仕事上の書類に目を通し、その日のビジネスに思いを巡らすとのことです。
新幹線通勤中は、家に居るのではなく、職場での電話はなくて、上司がいる訳でもなく、煩い会話もなく、
謂わば「第三の場所」とのこと。
残念ながら、マナーの悪い乗客に遭遇することがあり、彼らは、爪を切ったり、髭を剃ったり、靴を脱いだり、
中には靴下まで脱ぐような行動があり、不愉快な思いをすることもあるようです。
新幹線通勤での大きな不利な点が1つあり、それは飲酒後に降りる駅を逃してしまうと、約50km先の次の駅
(那須塩原駅)まで列車は止まらないことに、時々遭遇してしまうことです。
F野さんにとって、新幹線通勤は、田舎生活と都会生活の両方のバランスを取ってくれる一種の
魔法のようなものであるとのことでした。
最後の準備スピーチはFさん。題名は「かわの~行列のできるお弁当屋さんの秘密~」
(CC#6::ボーカルバラエティ(声の変化))
お魚好きのFさんのオフィス近くにあるお弁当屋さんのお話を、具体例と共に、客と店主のやり取り等を、
声の変化を使って面白可笑しくお話されました。
このお弁当屋さんは、近くに対抗店(かわのより10円安い)が出来たものの、未だにお昼の行列が続いており、
その繁盛の秘訣の一端を紹介して頂きました。
お店繁盛の理由は主に3つあり、①美味しく色んな種類のお弁当を揃えている(メンカラ/メンコロ弁当等、
ご飯の盛りも各種あり(並/中/大盛/特盛、半ライス、さがわ/いとう盛等))、
②安いこと(レジには会計は幾ら?を示すイクラの絵が乗っており、何故か両替機が置いてある)、
③速いこと(提供スピードが圧倒的に効率的で、並んでいる時に客と店主が注文内容を話し合っているのが
秘訣らしい)だとのこと。
このお店は、顔の見える店主がいて、客のニーズ(速い・安い・美味い)に常に答え続けているのが最大の理由で、
圧倒的にオンリイワンの存在だとのこと。
Fさんのお話を聞いて、是非ともこのお店にお昼の弁当を買いに行きたくなってしまいました。
Fさん、美味しいお話を御馳走様でした。
さぁ、お待ちかねのおやつタイムです。本日のおやつ係は、I井さん。
買い求めた陰暦のカレンダーによると、本日は筍が生えてくる日とのことで、おやつに「筍の里」と「カール」、
それと飲み物を用意して頂きました。
美味しく頂きました。御馳走様でした。
おやつタイムを挟んで、本日例会も後半戦。論評の時間です。
総合論評者のI田さんの司会進行の下、準備スピーチに対する論評が行われました。
先ずは、T永さんのスピーチに対するM瀬さんの論評です。
話す際の姿勢が良く、声が通っていること、言葉がはっきりと断定的であること、話の構成が時系列になっており、
次は何かという期待感があり、テーマに上手く繋がっていること等を評価しました。
一本調子気味であったので、スピーチに変化をつけてみたらとのアドバイスがありました。
次に、H田さんのスピーチに対するF沢さんの論評です。
4つの良い点を評価しました。①序論でタイトルについてお話をされて、これから何をお話するのか分かること、
②落ち着いた口振りで微笑みを浮かべ、皆を柔らかく見詰める表情が素敵なこと、
③童謡詩人「金子みすゞ」のファン(F沢さんも)にとっては、この詩人の言葉に一歩踏み込んでくれて、
ぐっと迫るものがあったこと、④題名とお話の中のエピソードがぴったりとはまっていること。
また、お話の流れが自然で、結論で金子みすゞの言葉「みんなちがってみんないい」を繰り返し、
印象深い終わり方をしていたのが良かったとのこと。
改善点として、手の動きがなく、固まっていたので、今後、何らかの変化を付けた動きをしてみたら良いとのことでした。
続いて、I井さんスピーチに対するN谷さんの論評です。
質問形式を使って、自信を持った話し方をされ、ユーモアを交えてメモを使わず、前方に出てお話することを評価しました。
また、テーマが身近で切実な話題なので、思わず興味を持って聞き入ってしまいましたとのこと。
改善のアドバイスが2つありました。
①あれもこれもお話しようとせず、情報量を選択してもう少しゆっくり話す方が効果的であること、
②聞き手をお話に集中させるために、アンケート用紙を配布するタイミング(実際には難しそうですが・・・)に配慮が必要とのこと。
更に、F野さんのスピーチに対するK沼さんの英語による論評です。
私の想像を超える素晴らしいスピーチでした。3つの良い点を評価しました。
①身振り手振りと体の動かし方が素敵だったこと、
②トピックの選び方が良く、トピックの説明に速さとユニークさと独創性があったこと、
また、トピックの説明が論理的で、良く構成されていたこと、
③顔の表情に自信が感じられ、アイコンタクトがスムーズで自然だったこと。
出来れば、他のボディランゲージも習得されて、一層素敵なお話を聞く機会を期待しているとのことでした
(残念ながら、時間超過でした)。
最後に、Fさんのスピーチに対するK野さんの論評です。
速い・安い・美味いの実例を、活き活きと面白く、具体的な描写を使って、お上手にお話されたことを評価しました。
また、CC#6の課題である「声の変化」については、釣り銭詐欺に対する店主の言葉や弁当注文時の客と店主の遣り取りに
上手く展開されており、これも評価しています。
改善点として、Fさん自身のお弁当とお店の感想が聞けたらもっとお話が良くなるのではとのアドバイスがありました。
(残念ながら、時間超過でした)。
I田さんによる本日例会の総合論評、表彰者の発表、見学者の皆様からのコメントを頂き、
本例会も定刻通りに終了となりました。
なお、開会・閉会のコントロールをされたK野さんと総合論評者のI田さんから、本日のTMOE・F田さんに対し、
例会の事前準備調整や事前の情報提供について御尽力頂いたことに対する御礼の言葉があったことを追記致します。
◆今回の表彰者
・ベストスピーカー賞 : F野さん
・ベストテーブルトピックススピーカー賞 : N谷さん
・ベスト論評賞 : M瀬さん
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