第378回例会レポート

千代田TMC第378回例会レポート
2022年9月15日(木)19:00-21:00
ハイブリッド例会

夜になるとすっかり秋の気配を感じる涼しい風が吹く過ごしやすい季節になってきましたね。
今宵の例会は、ディストリクト大会に向けた「論評コンテスト」のクラブ代表選考会が行われました。

論評とは、スピーカーに対して、より的確なフィードバックを行い、次回以降に改善に繋げること。
まさにトーストマスターズの超重要スキルで、これがまたスピーカーのモチベーションに直結します。
今日は、論評スキルを競いあう参戦者は計8名。今夜も熱気あふれる、とても充実した内容でした!

まずは、K木会長の挨拶から始まり、日本語からの部のコンテスト委員長はHさんでした。
参加人数が多い中、的確に進行、タイムマネジメントをして下さいました。

日本語の部スピーカーは、Tさん。タイトルはなんと「人間失格」。
独特の語り口で、ユーモアあふれるスピーチはいつもながら、人を惹きつけます。

Tさんは、小学生の頃、夏休みの宿題をしたことがないくらい、計画を立ててコトを進めるのが嫌い。
社会人になってから一念発起してプロジェクトマネージャーの資格を取得したが、人間の本質は変わらず、相変わらず準備レス。
そしてトーストの準備スピーチは、なんといつもアドリブ中心の「準備しない準備スピーチ」!
人間失格と思うことも度々あるが、ついにそんな自分をついに受け入れて、自分にあった自分らしい生き方をしていきたい、というとても前向きなオチがつくスピーチでした。

コンテスタントの各論評は以下のような感じ。以下抜粋。

1人目N村さん
キャッチ―なタイトル、Tさんらしさがしっかり出てた点、またネガティブ→ポジティブに話を転換する構成が良かった点。どうせ人間失格というテーマならもっとダメなことを聞きたかったとのこと。

2人目Iさん
ストーリーの構成、具体的な単語を使っていたのでイメージしやすかったところが良かった点。改善点としては、単純に「これでいいのだ」で終わるのではなく、もう少し具体的な解決策が欲しかった。

3人目K谷さん
ストーリーテリング、また準備しない準備スピーチを聞いているというスリリングさが良かった。改善点としては、ビジュアル面の動き。

4人目M脇さん
人間失格と思われても動じないメンタリティと、自分のスタイルを最後まで貫きなさいとのメッセージがとても新鮮だったとのこと。

5人目K木さん
堅い言葉ではなく、淡々と話し言葉を使うスピーチのスタイルの効用を指摘されました。
T中さん特有の聴衆から共感を得るテクニック。

6人目A坂さん

「土壇場のマネジメント」で上手く切り抜ける話のポイントについて解説されました。

7人目F野さん

T中さんの話しが分かりやすかった点について、指摘されました。
ストーリーがクロノロジカルに構成されている点、また、一つ一つのセンテンスが短い点。
改善点は、自己肯定感を感じさせること重要で、ネガティブなトピックは必要ないのではとのこと。

優勝は、F野さん!
見事に優勝されたF野さんは次回のエリアコンテストに進まれます。
おめでとうございます!

続きまして、英語スピーチの部が始まります。
コンテストチェアは、T中さんが努めて下さいました。
T中さんは、準備スピーチが終わった直後にも関わらず、的確にコンテストを進行して下さいました。

英語スピーチはO野さん。最近よく見る夢とそれにまつわる深層心理学について語りました。
O野さんは、学生時代に受験票を忘れて受験できなくなった夢、また奥さんにプロポーズを断られる夢(笑)など悪い夢を見ることが頻繁あるそう。
これがトラウマがあるのか、将来に対する不安があるのか、深層心理を調べて見ると、寝る直前にリゾート地でシャンパンを飲みながら寛いでいるイメージなどを持つといい夢を見れるとのこと。
早速試してみても、一向に良くなる気配はないどころか、もっとエスカレートしてきているが、それからノートを枕元に置いて、記憶があるうちに夢を記録する習慣を持って、奥様ともそれについて対話をしたりしているそう。
夢をとおして、自分だけでなく、家族の深層心理や本当の願望などを分析してみる面白さについて紹介されていました。

各コンテスタントの論評は以下のとおりでした。

1人目のIさん
話の中に「コントラスト」を取り入れることで、本当に伝えたいポイントがより強調されるのではと指摘されました。

2人目のFさん
O野さんの話し方の特徴についてフィードバックがあり、ボディランゲージの効用についてアドバイスされました。

3人目のK木さん
話がディテールに入りすぎで、話すスピードがやや速くなりすぎていた点を指摘されました。

4人目のSさん
家族への愛情が伝わってきて、良かった点を指摘された上で、結論の部分は、分析の具体的な結果や聴衆へのアドバイスがあればもっと良かったとのこと。

5人目のM脇さん
夢というスピーチの切り口とストーリー構成について褒めておりました。

優勝は、Sさん!
見事に優勝されたSさんは次回のエリアコンテストに進まれます。
おめでとうございます!

<まとめ>
今回の論評コンテストの感想としては、本当にスピーチって奥が深いな~とつくづく思いました。
スピーチの論評10人やれば、論評も十人十色。構成、語り口、ボディラングエッジ、ユーモアの香りづけ、また個性の反映のさせ方などなど。。
ということは、素晴らしいと思ったスピーチでも改善点が無限大にあって、いくらでもスピーチをさらに磨き上げることができるというこですよね!

コンテスタントも論評後のインタビューで言ってましたが、論評は、また次のスピーチに機会に向けてのモチベーションを高めるためのものでなければならず、
また同時に、時に厳しく辛口論評もありますが、それも含めてスピーカーに対する愛のある温かみのあるものでなければ、とのことでした。

うーん、やはりスピーチと論評というフィードバックは、トーストマスターズならではの独特の魅力だな、と改めて実感しました!

 

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